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2024.10.1

『タノバ食堂』開催1周年を記念した地域共創パートナー2社とコラボイベントを開催しました。

サステナブルな有機野菜と食品通販を行う坂ノ途中と、コーヒーを通じた地域コミュニティの活性化を目指すオニバスコーヒーの2社とコラボレーション!

自由価格制で多様な世代や属性の人が食事と対話を楽しむコミュニティ『タノバ食堂』が1周年を迎え、地域共創パートナーとして、「100年先もつづく、農業を。」をビジョンに掲げ、サステナブルな有機野菜と食品通販を行う「坂ノ途中」と、「コーヒーで、街と暮らしを豊かにする。」をビジョンに掲げ、コーヒーを通じた地域コミュニティの活性化を目指す「オニバスコーヒー」の2社と1周年記念コラボレーションイベントを、2024年9月28日(土)に龍雲会館にて開催いたしました。

1周年記念イベントの冒頭で、タノバ食堂の店主である宮本義隆より、
『タノバ食堂は、地続きで、広く、緩やかなつながりを創出することを目的としたコミュニティです。

1年前に活動を開始した当初は、果たして続けていけるのか、大きな不安を抱えておりました。

しかし、パートナーの皆さん、ボランティア料理人の方々、そしてゲストの皆さんお一人おひとりが、主体的に食堂に参加し、

この活動にご協力いただいたおかげで、ここまで続けることができました。心より感謝申し上げます。』

という感謝のメッセージを述べました。

続いて、地域共創パートナーの坂ノ途中の取締役である樋口 雄飛さんから、

『坂ノ途中では、農産物流通で少し多く仕入れたり、検品で出荷を見合わせたりすることで、余剰となった野菜を、まかないにして食べてきました。

今回から、タノバ食堂にもそのお裾分けをさせていただくことにしました。

また坂ノ途中は、孤軍奮闘される生産者の良きパートナーになれるようコミュニケーションを大事にしています。

食事を通じて緩やかなつながりを創るタノバ食堂さんとの連携は、地域や人は違えど、なんか通ずるものがあると感じています。

今日も、坂ノ途中のお野菜で季節の移ろいを感じつつ、食事を楽しんでください。』

というメッセージをいただきました。
部屋の中に立っている男性

自動的に生成された説明

また、地域共創パートナーのオニバスコーヒーの代表である坂尾篤史さんからは、

『オニバスという意味は、ブラジルのポルトガル語で「公共バス」という意味があります。
ブラジルは国土が広いので、長距離バスが各地域をつないでいるのですが、24時間くらい乗車するので、出会いと別れの場にもなっています。

お店を出す時に、カフェが地域の起点になれば良いと思い、オニバスコーヒーと名付けました。
オニバスコーヒーは、サステナブルな調達を心がけています。現地での買付もそのためです。

特にルワンダでは農家が自分たちで堆肥を作れるようになることで、持続的に安定してコーヒー生産ができることを目指し、ルワンダのコーヒー生産の課題である「慢性的な肥料不足の解消」と「土壌環境の改善」のため、現地の農協と一緒に堆肥を使った健康的な土作りにも取り組んでいます。

この様な取り組みや、今回のタノバ食堂とのコラボレーションなどを重ねながら、「コーヒーで、街と暮らしを豊かにする。」というビジョンを実現していきたいと思います。』

というメッセージをいただきました。

なお、タノバ食堂と1周年記念イベントはオニバスコーヒーさんのコーヒーに合うオープンサンド(初のランチ開催!)と、坂ノ途中さんの美味しい野菜を使ったメニューでした。

そして、1周年記念イベントのスペシャルゲストとして、タノバ食堂が、コミュニティの手本としているフランスのNPO法人「小さな食堂(Les Petites Cantines )」を現地で取材し、記事を執筆されたフランス在住のライター高崎順子 さん(著書:「フランスはどう少子化を克服したか」、「休暇のマネジメント 28連休を実現するための仕組みと働き方」等)もご参加され、フランスと日本の文化の違いやコミュニティのあり方について、医科のような大変興味深いお話をして下さいました。

『今日は、タノバ食堂の皆さんに、フランスのバター菓子をお土産にお持ちしました。
このバター菓子は、少し硬いので割りながら食べる必要があるのですが、みんなで割って食べる=色んなことを分かち合うという想いも込められています。
オニバスコーヒーの美味しいコーヒーと合うと思うので、フランスの味を楽しんでください。

私は、日本で大学卒業して、2000年に渡仏してからフランスの大学でも学び、今はフランスに住みながら、大好きな日本とフランスの両国の良さをライターという仕事を通じて、発信しています。

タノバ食堂のお手本であるフランスの小さな食堂は、フランスのリヨンという街で始まりました。
発起人である女性は、大切なパートナーである旦那さんを不慮の交通事故で失ってしまい、深い哀しみに包まれた時に、地域の住民や友達たちが毎日食事に誘ってくれたことで、その哀しみを乗り越えることができ、自分と同じような境遇の人と食事を通じてつながる場を創りたいと思い「小さな食堂」を始められました。

料理はその日集まったボランティアがつくる。できることをできる人がする。食べる人は払う金額を自分で決める自由価格制。進んで料理や後片付けも手伝う、でもそれは必須ではなく任意で、みんなが与え合う場所として成り立っています。

遠く離れた大好きな母国・日本にも、大好きなフランスの素敵な取り組みを、思いやりのバトンとしてつなぐことができて、ライター冥利に尽きますし、こんな事をしたいというのは簡単ですが、それを具現化したタノバ食堂のメンバの方々には、心から敬意を評します。

そして、今日はタノバ食堂の皆さんと会えたこの瞬間を幸せに思います。』

という言葉をいただきました。
テーブルを囲んで座っている女性

中程度の精度で自動的に生成された説明
タノバ食堂は、参加者・ボランティア料理人・場所や食材を提供してくださる地域創生パートナーによって、支えられていると改めて実感する1周年記念イベントでした。

自分の街でも、コミュニティマネージャーとしてタノバ食堂を主催者として開催したいという地域創生パートナーさんも募集しています。

今後もタノバ食堂は、循環や地域共創といったテーマに共感する企業をパートナーとして迎え、多様な形での連携を図ってまいりますので、引きご支援のほど宜しくお願いします。